月別アーカイブ: 2022年5月

Comipoli 0.5.0

Comipoli GTK4 版を公開しました。
Linux アプリケーション – Paepoi

アイコンがどうしても設定できず丸一日使った。
application_id と desktop ファイルと SVG アイコンの名前。
コレらの名前は完全に同じにしないと適用されないってことらしい。
そうしないとアプリ名も application_id で表示されるという。

SVG を作るために超久々に Gimp を使った、何年ぶりだろう?
大きいほうは下記を使って手抜きした、いや小さいほうも手抜きだが。
PNG to SVG ? PNGファイルをネット上でSVGに変換する

ss

新しいスクリーンショットはアクティブオーバービューでも使えるぞ!
ほんの出来心で PrintScreen を押したらできてビックリ。

それと関係ないかもだが、Fedora 36 はデフォルト状態で rar を展開できるぞ!
unrar を入れていないのに cbr のサムネイルが表示されてビックリした。
事実ドキュメントビューアーで観覧できる、どうやっているんだ?
いや rar 圧縮はできないんですけど、でも探せば API はあるかも。

そんなことよりコレだ!

new_window

この「新しいウィンドウで開く」がどうしても実装できない。
GTK3 では desktop ファイルに書き込むんだけど同じようにしても出てこない。
事実 gnome-text-editor の desktop には Actions キーなんて無いし。
まだ調べるけど今回は「今後の課題」ということで。

このアプリケーションメニューで複数ウインドウからの選択ができるんだけど。
コレは GtkWindow.props.title を設定すれば自動でやってくれる。

appmenu

HeaderBar を使っていても title プロパティは変更しようね。

後は、Comipoli のソースを見てください。
Y901 シリーズは公開終了、今度は mpv の拡張スクリプトでもまとめるかな。

Fedora 36: ibus-anthy

PageUp/PageDown do not work to scroll candidates ? Issue #27 ? ibus/ibus-anthy ? GitHub

ibus-anthy の変換候補が PageUp/PageDown でページめくりできない件。
ずっと Wayland 対応が理由だと思っていたけどこれバグだったのか。

てかこの uneyama って人スゲェな、よくこんなの見つけたなって。
差分バッチを提供してくれているけど、当ててくれるかどうかだ。

anthy

今の anthy は Red Hat が管理しているはずなんだけどなぁ。
とはいえ anthy って Python 製なんだし。

/usr/share/ibus-anthy/engine/engine.py

を二行ほど書き換えするだけだ、自力バッジでやってもいいかも。

#!/usr/bin/env python3

'''
    コピペして sudo で実行しログインのやりなおし
    sudo python コピペしたソース.py
'''

import os

os.chdir('/usr/share/ibus-anthy/engine')

with open('engine.py') as f:
    txts = f.read().split('\n')
    s = txts[1521].strip()
    if s == 'self.do_page_up()':
        print(f'{s} を self.__page_up(0) に書き換え')
        with open('engine.py', 'w') as f:
            txts[1521] = '            self.__page_up(0)'
            txts[1528] = '            self.__page_down(0)'
            f.write('\n'.join(txts))

一旦ログアウトしてログイン。

よし PageDown が動くようになった。
Python の open ってネストできるんだ、勉強になって一石二鳥。

万が一失敗したら gnome-softwere から入れ直しで元通り。
今まで ibus-kkc に即換えしていたけど当分コレを使ってみる。
mozc は US 配列 RealForce だと不便なだけだし。

あと wmv ファイルがあるディレクトリを Nautilus で開くとが落ちる。
wmv のサムネイルを作成しようとしてクラッシュしているようです。

GStreamer: open source multimedia framework

GStreamer の対策版は出ているようだけど。
令和の現在ではそれほど問題にはならないしコレはのんびり待つか。

PHP を入れたら PHP 8.1.5 になっていた。
筆者の使用範囲では PHP7 と同様だけどコレも勉強しないとな。

今日はここまで。

Fedora 36 Install

Fedora 36 が出ました。
早速 SSD を交換してインストール、今までと同じです。
初期状態を確認したいだけです、新規にする必要はないとは言わないで。

Nautilus のアイコンが青色ベースに変わっている。
でもメニューを見ると GTK3 のままなのか。
F10 でロケーションバーがドロップダウンに、何この挙動?

Gedit は無くなり gnome-text-editor に代わった。
メニューが日本語翻訳され設定が別ウインドウに変更されました。
でもスニペットや外部ツールてかプラグインは使えません。
コレについては後日色々と、筆者は Gedit を入れますけど。

設定は GTK4 化されていますね。
あと gnome-softwere 等の gnome-*** な純正アプリは。
eog 等の半純正は GTK3 のままみたい、GTK3 の時と違って慎重のようで。

そんなことよりコレですよね。

2022.05.22 修正

#!/usr/bin/env python3

import gi
gi.require_version('Gtk', '4.0')
from gi.repository import Gtk

a = Gtk.get_major_version()
b = Gtk.get_minor_version()
c = Gtk.get_micro_version()
print(f'GTK+ version {a}.{b}.{c}')

'''
# Fedora 35
GTK+ version 4.4.2

# Fedora 36
GTK+ version 4.6.2
'''

マイナーバージョンだけかよ。
でもコレはイケるかな?

python 3.x – Drag and drop with GTK4: connecting DragSource and DropTarget via ContentProvider for derived classes – Stack Overflow

#!/usr/bin/env python3

# https://stackoverflow.com/questions/70921068/drag-and-drop-with-gtk4-connecting-dragsource-and-droptarget-via-contentprovide
# GDK_TYPE_FILE_LIST
 
import gi, sys
gi.require_version('Gtk', '4.0')
gi.require_version('Gdk', '4.0')
from gi.repository import Gtk, Gio, Gdk, GObject

class Win(Gtk.ApplicationWindow):
    '''
        GtkGestureDrag Sample Code
    '''
    def __init__(self, app):
        try:
            Gtk.ApplicationWindow.__init__(self, application=app, title='Drop FIle')
            drop_target = Gtk.DropTarget.new(Gdk.FileList, Gdk.DragAction.COPY)
            drop_target.connect('drop', self.on_file_drop)
            drop_target.connect('accept', self.on_drop_accept)
            self.add_controller(drop_target)
            #
            self.label = Gtk.Label(label='Please drop the file')
            self.set_child(self.label)
        except Exception as e:
            print(e, file=sys.stderr)
            app.quit()

    def on_drop_accept(self, target, drop):
        return True

    def on_file_drop(self, target, value, x, y):
        l = []
        for gfile in value.get_files():
            l.append(gfile.get_path())
        self.label.set_text('\n'.join(l))

def app_activate(a):
    w = Win(a)
    w.present()

app = Gtk.Application()
app.connect('activate', app_activate)
app.run()

fedora36_dnd

gir でファイルドロップができるようになりました。

てかコレで気がついたけど gnome-screenshot が無くなっている。
代わりに Print Screen で範囲指定スクリーンショットが可能になった。
「~/画像/スクリーンショット」に保存される、いや OS 統合はいいと思う。
macOS だってそうなのだから、ね。

HDD マウント等でパスワード画面になると ibus が落ちて日本語が入力不能に。
時々再起動に失敗し電源ボタン長押しで強制終了。
いやー久々に細かい所が不安定だ、何故か喜んでいる筆者であった。

そうだ手動アップデートしなきゃ、イッパイあった。
夜勤準備でもう寝ます、続きは明日にでも。

GTK4: ActionBar and CenterBox

GTK4 は CenterBox という Widget が追加された。
説明を見ると GTK3 にあった ActionBar みたいなものか。
って ActionBar は GTK4 にも残っているんですけど。

Gtk.ActionBar

Gtk.CenterBox

ActionBar の CSS Node には Revealer というものがある。
これは Gtk::Revealer ではなく単純に表示と非表示の切り替えみたい。
Widget::show では何か都合が悪かったのだろうか?
ちなみに HeaderBar と違うのは背景透過であること。
フルスクリーンで使おうとしたけど背景が無くて文字列が読めないんでパス。

対する CenterBox は Widget ベースな単一ノード。
Gtk::Orientable インプリメントなので縦にもできるようだ。
でも縦に並んだ Widget で中心に何か置きたいという状況が思いつかない。

そういえば ButtonBox はとうとう無くなったな。
これの代わりってことかも、試してみよう。

#!/usr/bin/env python3

import gi
gi.require_version('Gtk', '4.0')
from gi.repository import Gtk

class Win(Gtk.ApplicationWindow):
    '''
        GTK4: Sample Code
    '''
    def __init__(self, a):
        Gtk.ApplicationWindow.__init__(self, application=a, title='GTK4')
        buttons = [Gtk.Button(label=f'Button{i+1}', hexpand=True) for i in range(6)]
        # ActionBar
        bar = Gtk.ActionBar()
        bar.pack_start(buttons[0])
        bar.set_center_widget(buttons[1])
        bar.pack_end(buttons[2])
        # CenterBox
        box = Gtk.CenterBox()
        box.set_start_widget(buttons[3])
        box.set_center_widget(buttons[4])
        box.set_end_widget(buttons[5])
        #
        vbox = Gtk.Box(orientation=Gtk.Orientation.VERTICAL)
        vbox.append(bar)
        vbox.append(box)
        self.set_child(vbox)
        self.set_default_size(400, 1)

def app_activate(a):
    w = Win(a)
    w.present()

app = Gtk.Application()
app.connect('activate', app_activate)
app.run()

centerbox

hexpand を指定してみたけど、引き伸ばされるのは共にセンターのみ。
ButtonBox のように等間隔に引き伸ばされると思ったけど違っていた。

違うのは ActionBar は挿入した Widget の回りに隙間ができるかどうか、のみ。
HeaderBar のよう Button を置きたいなら ActionBar を。
ステータスバーのように Label を置きたいなら CenterBox を。
という感じか。
まったくベースは違うけどあまり使い道は変わらない。

GTK4: ShortcutAction

前回 Gtk::Shortcut で SignalAction や ActivateAction を使いました。
これらは ShortcutAction のサブクラス、それらから必要なものを選びます。
名前でどういう用途かはだいたい解りますよね。

Gtk.ShortcutAction

その ShortcutAction の関数を見ると activate という関数がある。
第二引数に指定した Widget に activate を送る命令みたい、コレはもしかして!
GTK4 で排除された「ボタンをコードで模擬クリック」をコイツで賄えるかも。

#!/usr/bin/env python3

import gi
gi.require_version('Gtk', '4.0')
from gi.repository import Gtk

class Win(Gtk.ApplicationWindow):
    '''
        GTK4: Sample Code
    '''
    def __init__(self, a):
        Gtk.ApplicationWindow.__init__(self, application=a, title='GTK4')
        # Action
        self.act_action = Gtk.ActivateAction()
        # Button
        b1 = Gtk.Button(label='Button1')
        b1.connect('clicked', self.on_button1_clicked)
        self.b2 = Gtk.Button(label='Button2')
        self.b2.connect('clicked', self.on_button2_clicked)
        box = Gtk.Box(orientation=Gtk.Orientation.VERTICAL)
        box.append(b1)
        box.append(self.b2)
        self.set_child(box)

    def on_button1_clicked(self, widget):
        print('Button1 Clicked!')
        self.act_action.activate(Gtk.ShortcutActionFlags.EXCLUSIVE, self.b2)

    def on_button2_clicked(self, widget):
        print('Button2 Clicked!')

def app_activate(a):
    w = Win(a)
    w.present()

app = Gtk.Application()
app.connect('activate', app_activate)
app.run()

Button1 を押すと Button2 も押されることが GUI でも確認できるはず。
なるほど、コードで模擬クリックがしたいならこの手段が使えます。
第一引数は固定なので存在理由が不明ですが今後増えるかも、ということで。
本来の使い方では無いのでしょうけど、使い道は多かったりします。