Gjs resource

Gjs のサンプルコードはほとんど以下が書いてある。

const Lang = imports.lang;

この lang.js って今はドコにあるの?
以前は /usr/share/gjs-1.0 以下にあったのに。

Gjs は gir 以外のモジュールをどこから探しているのだろう。
以下のコードで調べることができるようだ。

#!/usr/bin/gjs

let list = imports.searchPath;
for (let s of list) {
    print(s);
}
/* output @ 3.18
resource:///org/gnome/gjs/modules/
/usr/local/share/gjs-1.0
/usr/share/gjs-1.0
/usr/share/gjs-1.0
*/

こんなディレクトリは 3.18 では存在しない。
どうやら現行版はリソース化されてソレを参照しているようだ。

ちなみにこの resource:///org/gnome/* は Gvfs の URI でして。
たとえば Nautilus にて Ctrl+L して resource:/// と打ち込むと。

resource1

と Nautilus が参照しているリソースにアクセスできます。
ファイルに見えるけど拡張子が無いものはディレクトリ。
Gedit の FileChooserDialog で Ctrl+L しても同じようにできます。

resource2

各アプリが参照しているリソースにしかアクセスできませんので注意。
ということで、Gjs のリソースの中身を探してみる。

gjs/modules at master ? GNOME/gjs ? GitHub

上記がリソースの中身らしい、lang.js もしっかりあります。
以前書いた format.js もこの中にある。
Here Document | PaePoi

色々まとめようと思ったけどバージョンでコロコロ変わりそう。
もしかしたら Gjs も PyGObject 同様にバージョン指定が必要になるかも。
Fedora 24 が出てからもう少し確認しよう。

GNOME 開発センター

もはや GNOME 公式の overview が Gjs なんだよな。
vfunc_* のオーバーライドを使っていないのは何故だ?

GitHub – gcampax/gtk-js-app: A template for a standard Gtk/GNOME JS application

コッチのほうが解りやすい、メモメモ。

PyGObject and Gjs API Reference

PyGObject の API Reference を見つけた。
GLib, Gtk だけでなく GObject introspection 全部。

Python GI API Reference

正直かなり見難いけど。
使い道がイマイチ解からなかったライブラリもコレでバッチリ。

実は Gjs も同じライブラリなのでそのまんま適用できます。
とりあえず Xkl で試してみましょう。

#!/usr/bin/env python3

from gi.repository import Xkl

s = Xkl.get_country_name("DE")
print(s)
#=> Germany

s = Xkl.get_language_name("jpn")
print(s)
#=> Japanese

Gjs

#!/usr/bin/gjs

const Xkl = imports.gi.Xkl;

let s = Xkl.get_country_name("DE");
print(s);
//=> ドイツ

s = Xkl.get_language_name("jpn");
print(s);
//=> 日本語

コメントに解答してますが、動かしてみます。

python_setlocale

忘れていた、3.18 から require_version 必須だった!
Gjs は不要なのに、今後は解らないけど。
それより Gjs だと日本語になるんだが何が違うのだ?

#!/usr/bin/env python3

import locale
locale.setlocale(locale.LC_ALL, '')

import gi
gi.require_version('Xkl', '1.0')

from gi.repository import Xkl

s = Xkl.get_country_name("DE")
print(s)
#=> ドイツ

s = Xkl.get_language_name("jpn")
print(s)
#=> 日本語

これで Gjs と同じ結果になった。
Gjs は locale 設定を自動的にやっているってことなのね。
PyGObject しかやっていなかったら英語でしか取得できないと勘違いしていたかも。
やっててよかった JavaScript!

それより、Gjs のほうが簡単になる場合なんてあったのか。
そろそろ本格的に移行かな、Y901x を作り替えするだけだが。

Visual Studio Code (Mac, Linux)

Linux で Windows アプリを使おうとする人が理解できない。
郷に入れば郷に従え、せっかく海外に留学したのに日本語しか話さないようなものだ。

なので筆者の愛用テキストエディタは Linux では Gedit。
Mac では Mac ユーザーに人気の高い Atom を。

だったけど Atom に色々不満が。
なんたって今では標準プラグインをこうしているし。

atom_setting

補完機能は全て無効、だって中途半端で邪魔なだけなんだもん。
自動補完は Visual Studio レベルでないとイライラするだけ。
これじゃ単なる色分けできるテキストエディタだ。

再起動で前回開いていたファイルを開き直しするのがウザい。
スマートフォンだとありがたいこの動作がパソコンではイライラ。

Alt(option)+上下矢印キーで行の入れ替えができないとか。
ドラッグアンドドロップ編集ができないとか。

筆者的には拡張子が無いファイルを見分けてくれないのが地味に痛い。
それをなんとかする modeline プラグインを入れたが効果無し。
Fedora で多用していた emacs 形式 modeline のプラグインも見当たらない。
自分で作れって?他の不満がこんなに多いのに嫌だよ。

そんなこんなで、今回は Visual Studio Code を試す。
こんな名前だ、どのくらい本家 Visual Studio のレベルなんだろう?

レビューを探すと仕事でバリバリ使っている凄い人ばかり…
以下はサンデープログラマーのレビューということで。

まず、JavaScript の保管機能は文句のつけようが無い。

array

配列の後にドットを打つと配列のメソッドのみが候補窓に現れる。
選択状態になった時点で return(Enter) で確定。
括弧を打つとパラメーターの解説窓が出る。

括弧関連の自動保管が神がかっている。
自動保管なのに勢いで閉じ括弧をタイプしてしまう場合が多々ある。
すると何事もなかったように保管された閉じ括弧の後ろにカーソルが移動する。
ブレースの後に改行すると当然のようにインデント。

Visual Studio C# での鬼補正や全自動整形はさすがにできない。
しかし Visual Studio C++ と同じレベル、いやもっと凄いかも。

さすが Visual Studio という名前にしただけはある。
これなら補完機能を無効にするほうが馬鹿だと断言できる。

コードスニペットも使えます。
for とか forin とか打ち込んで tab キーを叩いてみてください。

文字列を選択状態にしなくても shift+tab でインデント戻し。
option(Alt)+上下矢印キーで行の入れ替え。
よしよしできる。

文字列を選択状態にしなくても command(Ctrl)+C でカーソル行のコピー。
Visual Studio 以外で見たことがないこの機能もまさか使えるとは。

何故か初期状態では C# 関連は無効になっている。
extension で入れられるみたい、筆者はいらないけど。
Mac で Unity プログラマーも多いだろうけど Unity 関連の保管は無いかと。

さて肝心の modeline は emacs 形式も使えるものが extensions にあった。
あれ、tab 関連は普通に指定できるけど Mode: がスルーされるんですけど。
ソースコードを覗いてみよう、~/.vscode 以下にあるよ。

modeline

editor.language なんて設定は無いよ!
README.md に書いてあったけど現在は不可能らしい、気長に待つか。

褒めてばかりでなく欠点もいくつか。

この文書みたいなのの下書きに使うと保管でウザすぎるwww
ドラッグアンドドロップ編集はできない、残念。
OLE DnD も、筆者はよく使うのになぁ。
TextEdit.app で文字列選択して Safari のアドレスバーにドロップして検索とかで。

結論、Atom ヤメてしばらくコイツを使ってみる。

Fedora にも入れた、ただ Makefile も install.sh も無かった。
~/app に全部放り込んで ~/bin に vscode というファイル名で。
パスは変えてね。

#!/bin/sh

/home/sasakima-nao/app/VSCode-linux-x64/code $@

vscode.desktop を ~/.local/share/applications に。

[Desktop Entry]
Encoding=UTF-8
Version=1.0
Type=Application
Terminal=false
Exec=vscode %U
Name=Visual Studio Code
Comment=Visual Studio Code
Icon=/home/sasakima-nao/app/VSCode-linux-x64/resources/app/resources/linux/code.png
StartupNotify=true
Categories=Education;Languages;
MimeType=application/javascript;text/plain;

linux_vscode

最初に書いたことと矛盾しているようでしていない。
本家 Visual Studio がある Windows でコレ使う人いるの?

Gjs new

Gjs のサンプルコードを探していると???となることが多い。
new キーワードの有無がマチマチ、パラメータが JSON か否か。

JSON イラネーだろ!と外すと動かないし、もう何がなんだか。
海外でしかサンプルコードが見つからないから英語でよく解らない。

だったけどやっと解決した。

#!/usr/bin/gjs

const Gio  = imports.gi.Gio;

/* After new @ Params ALl */

let uostream = Gio.UnixOutputStream.new(0, false);
let dostream = Gio.DataOutputStream.new(uostream);
dostream.put_string("Enter Some String :", null);

let uistream = Gio.UnixInputStream.new(1, false);
let distream = Gio.DataInputStream.new(uistream);
[txt, len] = distream.read_line_utf8(null);
print(txt);

/* Before new @ Params Json  */

let uostream2 = new Gio.UnixOutputStream({fd: 0});
let dostream2 = new Gio.DataOutputStream({base_stream: uostream2});
dostream2.put_string("Enter Some String :", null);

let uistream2 = new Gio.UnixInputStream({fd: 1});
let distream2 = new Gio.DataInputStream({base_stream: uistream2});
[txt2, len2] = distream2.read_line_utf8(null);
print(txt2);

コレだけのことだったのかYO!

どのオブジェクトも new はキーワードでもメソッドでもいい。
メソッドにしたら C 同様にパラメーターを全部埋める。
キーワードにしたら JSON で、null やゼロなら埋めなくてよし。

どっちも面倒臭い。
new も null パラメーターもいらない、としてくれるのが一番なんだけど。
ついでにセミコロン、ってソレが PyGObject だった。

GTK+/開発 – ArchWiki

GObject Introspection って今はこんなに沢山の言語から使えるのね。
GNOME 自前の Gjs でさえ情報が少ないのに他はどうするんだって感じですが。
結局 Python が一番情報が多いのは GTK2 時代と同じですね。

ところで。
let
Google Chrome, Firefox がいつのまにか let 宣言に対応しているね。
後は Safari だけだな、osascript でも使えないけど。

Mac JavaScript 日本語

osascript にて文字列のファイル保存。
いくら探しても皆アルファベットでしか保存していない。
理由はコレ。

#!/usr/bin/osascript

ObjC.import("Cocoa");

var jstr = "日本語が化ける";
var fname = "/Users/sasakima-nao/ng.txt";

app = Application.currentApplication();
app.includeStandardAdditions = true;

var refno = app.openForAccess(Path(fname), {
    writePermission: true
});
app.write(jstr, {
    to: refno
});
app.closeAccess(refno);

var cmd = "cat " + fname;
app.doShellScript(cmd);

cat_xxx

doShellScript の cat では普通に日本語処理できている。
けど普通に cat すると見事に文字化けするんだなぁこれが。
TextEdit.app で開くと問題無し、だけど別名保存しようとしてみよう。

textedit_jp

日本語(Mac OS) って何だよ?

MacJapanese – Wikipedia

コレらしい、osascript の内部文字列は古い Mac のままなのか…
AppleScript 自体は昔からあるのでそのまんま拡張しただけと憶測。
結果文字列をそのまま保存すると内部文字列のままで出力されると。

Mac 内製アプリは対応しているけど今の $LANG は UTF-8 だよ。
NSString は UTF-16 みたい、Mac も Windows と変わらないカオスだった。
Linux が一番進んでいるって笑えないYO!

とりあえず iconv で変換すればいいのかな?

UTF-8-MAC なんていう文字コードはありません | ものかの

cat ng.txt | iconv -f UTF8-MAC -t UTF8

とやってもエラー、UTF-16 から変換にすると中国語?
手段はあるだろうけどブン投げる、調べるだけ時間の無駄だ。

だって UTF-8 で出力しないと意味無いってば!

#!/usr/bin/osascript

ObjC.import("Cocoa");

var jstr = "コレなら日本語 OK です\n";
var fname = "/Users/sasakima-nao/ok.txt";

var nsstr = $.NSString.alloc.initWithString(jstr);

var data = nsstr.dataUsingEncoding($.NSUTF8StringEncoding);
var res = data.writeToFileAtomically(fname, true);
if (res) {
    app = Application.currentApplication();
    app.includeStandardAdditions = true;
    var cmd = "cat " + fname;
    app.doShellScript(cmd);
}

これでなんとかなった。
NSString に変換して UTF-8 で NSData に変換してバイナリで保存。

cat.ok

Apple が作っている言語なのに何だよこのアホ臭さ。
結論、コンソールアプリはサードパーティの言語でやったほうがいい。

でもこういうことに苦戦するのがプログラミングの楽しみでもあって。
Linux に移行した直後に pygtk と格闘していた頃も楽しかった。