JXA」タグアーカイブ

JXA Rename

以前 JXA で Finder から選択項目を得られればどうにでもできる。
なんて書いたけどそのどうにかする方法を書いていない。
ということで選択ファイルを全部小文字にする手段でも。

Macでファイル名を小文字から大文字に一発で変換する ? 静岡県湖西市南台のECサイト制作会社

いや、これじゃカレントディレクトリ全部になっちゃう。
Terminal.app で開き直すのも面倒だし。

【Mac】Automatorを使って画像のファイル名を連番付きに変更する方法 | コトノバ

Automator にはこんなのがあるのか。
指定がごちゃごちゃして余計に面倒臭いと思うんですけど。

JXA で拡張ならこんなに簡単。

#!/usr/bin/osascript

let selections = Application("Finder").selection();
selections.forEach(function(item) {
    // Get Property
    let s = item.name();
    // Set Property
    item.name = s.toLowerCase();
});

後は小文字にしたいファイルを選択して。

lowercase

JXA のプロパティは括弧で getter、括弧無しなら setter になるようだ。
何か変だけどそういうもんだと思うしかない。
それとヘルプで r/o となっているところはリードオンリー。

finder_help

文字列変換は JavaScript そのまんま。
ただし alert, prompt とかは Application から作る。

Batch File Rename Script ? GitHub

cookbook はわざと難解に書いているとしか思えないのは気のせい?

JXA: Finder Get Select Item

JXA から Mac の Finder で現在選択しているファイル名を得たい。
そう、筆者が GNOME の Nautilus でやっていることを Mac で再現したい。

Nautilus をスクリプトで拡張 – L’Isola di Niente

環境変数には何も書き込まれないようだ。
sh ではお手上げだな、AppleScript か JXA しか選べない。

JXA で探しても見つからない、意外とみんな活用していないのかな?
まてよ、AppleScript で探せば歴史があるぶん見つかるんでない?

サンプルのページ

なんだ日本語で見つかるじゃん。
筆者は AppleScript の文法なんてド素人だけど雰囲気でなんとか。

tell application "Finder"
	set selectItems to selection
	set everyItems to every item of selectItems
	delete everyItems
end tell

Finder オブジェクトの selection プロパティが選択 Item の配列。
ということで合っているのかな、JXA でやってみる。
ゴミ箱に捨てても意味ないのでダイアログに ls 表示。

ls_dlg.scpt

let selections = Application("Finder").selection();
let ls = selections.length + " item\n";
selections.forEach(function(item) {
    ls += item.name() + "\n";
});

let app = Application.currentApplication();
app.includeStandardAdditions = true;
app.displayDialog(ls);

今回は scpt でやってみた。
コッチならシバン不要、実行パーミッションを後付けする必要は無い。
更にスクリプトメニューで拡張子が表示されない。

でも肝心な Script Editor.app が残念すぎる。
色分けが即時反映でない、shift+tab も option+↑ 等も使えない。
Gedit や Visual Studio Code に慣れているとイライラするだけ。
生 js で実行パーミッション + テキストエディタが楽でいい。

とにかく Finder で何か選択して実行してみる。

finder_selection

うん、selection オブジェクトは単なる Item 配列として扱えるみたい。
それが解れば後はどうにでもできる、やったね。

つか最近 MacBook Air ばかり使っているような。
マジで大型二輪のサブで 125cc スクーターを買ったみたいな。
一年もすりゃ楽なほうに使用程が逆転するもんだ。

Open new Terminal.app with Finder Current Directory

Mac の Finder から Terminal.app を開きたい。
最初から今開いているディレクトリをカレントディレクトリにして。
もちろん JXA を使って自作拡張スクリプトとして。

日本語で探すとみんなアプリを紹介している。
こういう人達って本当にプログラミングをやっているの???
その程度なら自分で作ろうと考えるのが当然だと思うんですけど。
まあそれはいいとして。

最初は sh でやろうと思ったけど pwd が $HOME になってしまう。
どうやら JXA で Finder から取得する必要があるようだ。

Open a new Terminal window for the current Finder folder – macro – Keyboard Maestro Discourse

やっぱり海外でしか手段が見つからないなぁ。

しかし上記をそのまま拡張ディレクトリに突っ込んでも動かない。
Finder から呼び出すので Finder の有無を調べる必要が無い。
つか何をやっているか解りづらいよ、読みやすく書き替えた。

#!/usr/bin/osascript

let terminal = Application("Terminal");
let finder = Application("Finder").finderWindows();

let uri = finder[0].target().url();
let path = decodeURI(uri).slice(7);

terminal.doScript("cd " + path);
terminal.doScript("clear");
terminal.activate();

このくらい分割すれば何をどうやっているか解ると思う。
しかしこの手段では 1 ページ分スクロールになってしまいイマイチ。
筆者はコッチを勧める。

terminal.js

#!/usr/bin/osascript

let finder = Application("Finder").finderWindows();

let uri = finder[0].target().url();
let path = decodeURI(uri).slice(7);

let app = Application.currentApplication();
app.includeStandardAdditions = true;
app.doShellScript("open -a Terminal " + path);

と。
open コマンドの最後にフルパスを付ければカレントディレクトリになる。
コイツを実行パーミッションを付加して拡張ディレクトリに移動

chmod +x terminal.js
mv terminal.js ~/Library/Scripts/Applications/Finder

これでスクリプトが利用できる。
Finder がアクティブの状態でメニューバーのスクリプトアイコンを。

do_script

うん、コレで JXA を実行するのがちょっとだけ楽になったぞい。
とりあえずこれだけ理解できればいくらでも拡張できると思う。

macOS Sierra JavaScript

しまった、忘れていた!
JXA は var キーワードとセミコロンは不要だった。

前回 macOS Sierra では JavaScript にて let が使えると書いた。
ならば let キーワードなら let で、無宣言なら var と同じで合っている?

というか本当に let の仕様どうりなのか?
ちゃっちゃと書いて試してみる。

#!/usr/bin/osascript

// @ macOS Sierra

// let Test
let test1 = "let Keyword";
for (let i=0; i<2; i++) {
    let test1 = "for " + i;
    //console.log(test1);
}
console.log(test1); //=> let Keyword

var test2 = "var Keyword";
for (let i=0; i<2; i++) {
    var test2 = "var " + i;
    //console.log(test2);
}
console.log(test2); //=> var 1

test3 = "No Keyword == var";
for (let i=0; i<2; i++) {
    test3 = "Null " + i;
    //console.log(test3);
}
console.log(test3); //=> Null 1

やはり。
let キーワードだとブロックの内側に左右されないと確認できた。

ついでに、最近知ったけど Swift の let キーワードって定数宣言なのね。
まぎらわしいよ、何故 const にしなかったのだろう?

そうそう、let は JavaScript 1.7 で追加されたキーワード。
JavaScript 1.7 にフル対応しているのかな?
つまり yield ジェネレーター等も使えるのだろうか。

JavaScript 1.7 の新機能 – JavaScript | MDN

#!/usr/bin/osascript

// Generator Test
function get_yield() {
    let ss = ["first", "second"];
    yield ss[0];
    yield ss[1];
}
let g = get_yield()
console.log(g.next());
console.log(g.next());

yield_test

駄目だ、yield と書いた時点でエラーになる。
イテレータもエラー、Iterator 関数では何故かエラーにはならない。

どうやら 1.7 の一部に対応ということみたい。
まあ今後のバージョンアップで上記も対応してくれるだろう。

それと、少し話がズレるけど。
関数でタプル(配列)を戻す場合に Gjs と同じように取得できるように。

#!/usr/bin/osascript

// Tuple Test
function get_tuple() {
    return [1, 2, 3, "Daaaaaaaaaa!"];
}
let [aaa, bbb, ccc, ddd] = get_tuple();
console.log(aaa);
console.log(bbb);
console.log(ccc);
console.log(ddd);

地味に解りやすい。

ちなみに Gjs は全部問題なく 1.7 仕様が使える。
まあそりゃ実行エンジンが spidermonkey ですし。

gjs_yield

V8 エンジンの Node.js はみんな var で書いているけどどうなんだろう?
機会が無くていまだに手を出していないんだけど。

JXA NSString

久々に Mac で JavaScript(JXA) を。
JavaScript 文字列と NSString の相互変換が今まで解らなかった。

OS?X 10.10 Release Notes

公式の解説にて $() だけで NSString に変換できるのは理解。
でも逆がドコにも書いていないんですけど。
散々探してやっと以下を見つける。

Home ? dtinth/JXA-Cookbook Wiki ? GitHub
Shell and CLI Interactions ? dtinth/JXA-Cookbook Wiki ? GitHub

んと、ObjC.unwrap で NSArray を JavaScript 形式に変換できるのか。
ならば NSString もイケるかな?と適当にやったら出来ちゃった。
ということで JXA, NSString 関連の覚書。

ObjC.import("Cocoa");

console.log("日本語も大丈夫");
$.NSLog("%@ %@", $("NSString"), $("はこうする"));

var jsStr = "変数も $() で変換できる\n";
var nsStr = $(jsStr);
$.NSLog("%@", nsStr);

nsStr = $("NS* から JavaScript 形式へは ObjC.unwrap()");
jsStr = ObjC.unwrap(nsStr);
console.log(jsStr);

var saveStr = "保存します\n";
saveStr += "戻り値が表示されるので変数に入れています\n";
var data = $(saveStr).dataUsingEncoding($.NSUTF8StringEncoding);
var res = data.writeToFileAtomically("output.txt", true);

if (res) {
    var terminal = Application("Terminal");
    var fm = $.NSFileManager.defaultManager;
    var cwd = fm.currentDirectoryPath;
    var nil = terminal.doScript("cat " + ObjC.unwrap(cwd) + "/output.txt");
}

jxa_nsstring

よし日本語もこれでバッチリ(死語)
Cookbook は他にも色々試したいコードが沢山あって素晴らしい。

しかし Cookbook も var とセミコロンを全部書いているんだね。
JXA では不要と言われても無いとキモいのは皆同じようである。