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sizeof

sizeof ってスタック領域でのサイズだったのか!

#include <glib.h>
#include <stdio.h>

int
main (int argc, char *argv[]) {

    gchar* s;

    /* コレはイケる */
    gchar c[] = "たのしい Linux 1";
    g_printf ("%s は %ld 文字です\n", c, g_utf8_strlen(c, sizeof(c)));

    /* sizeof(s) が 8byte、つまりポインタのサイズになってしまう */
    s = g_strdup("たのしい Linux 2");
    g_printf ("%s は %ld 文字です\n", s, g_utf8_strlen(s, sizeof(s)));
    g_free(s);

    /* 一応試したけど同じだった */
    s = g_malloc(256);
    g_sprintf(s, "たのしい Linux 3");
    g_printf ("%s は %ld 文字です\n", s, g_utf8_strlen(s, sizeof((gchar*)s)));
    g_free(s);

    /* strlen ならイケるけど警告になる */
    s = g_strdup("たのしい Linux 4");
    g_printf ("%s は %ld 文字です\n", s, g_utf8_strlen(s, strlen(s)));
    g_free(s);

    /* Best */
    s = g_strdup("たのしい Linux 5");
    g_printf ("%s は %ld 文字です\n", s, g_utf8_strlen(s, -1));
    g_free(s);

    return 0;
}

sizeof

gcc でしか試していないけど、まあ思いっきり GLib だし。
(gchar*) キャストも無意味ってことはつまりそういうことだろう。
ひらがな UTF-8 は 3byte だから当然 2 文字分しか検出しない結果に。

検索しても何も見つからないのは何故だろう?
gcc 以外ならイケるのか、それとも皆スタック領域でしか sizeof を使わないのか。

てゆーかこの問題は -1 指定で普通に解決した。
おかげでこんなことが解ったので無駄な時間は結果オーライ。

GLib stdin

時は 2015 年

@ サイト管理者やプログラマー
今後は更にスマートフォンの時代になる、タッチパネル向けに作らなければ!

@ 絵師
ソシャゲ用イラストの需要が凄い、ソッチ向けを考慮しなきゃ!!

@ 一般的な人
モンストと Line で忙しい、おっと便利なサイト発見etc…

@ ネクラでキモチワルイ人達
スマホで充分という人はパソコンでもたいしたこと(以下略)ドャァ!!!

こうなることは解っていたがスピードが速すぎな気がする。
実際の話、仕事に必要という理由以外でパソコンを買う人は減る一方なのは確実。
筆者は Fedora 愛用だが実は他人には Mac かタブレットを勧めている。
Linux なんてサイトを自力で作っている人以外にはメリットが無いので。

確実なのは Windows は既にデファクトスタンダードでは無いということ。
モバイルでの Web に関してはもはや Safari がスタンダードに近い。

大型バイク乗りのオッサン、もういいかげんにビクスクを認めろよ。
確かに大型バイクはカッチョイイけどそんなものオイラ達には不要なんですよ。
PCX150 がバカ売れしている時点で余程のバカでなければ気が付くはずなのだが。
その「余程のバカ」が多すぎる、スマホ普及率をガン無視するネラー共と同じく。

絵に関しては Mac 使いにまかせる、その理由で Mac にしたはずだし。
こんな時代にパソコンを使うならプログラミングは必須。
でないとネクラでキモチワルイ人達の一人だと思われてしまう。

そんなこんなで GLib Tips のページを作ろうと思ったわけですが。
GLib って scanf, fgets, fgetc という標準入力のラッパーが無いんですね。

scanf は色々アレなので fgets を今迄使っていたのだが。
コレも色々ある、バッファオーバーランに無力だしスタック領域が無駄だし。
何より改行コード付随というのが気に入らない。

#include <stdio.h>
#include <string.h>
 
int
main (int argc, char *argv[]) {
    char line[256];
    printf("Hi!\nPlease enter your name: ");
    fgets(line, sizeof(line), stdin);
    /* Remove '\n' */
    line[strlen(line)-1] = '\0';
    printf("Welcome, %s!\n", line);
    return 0;
}

ライブラリ関数で取得したものを自力で再加工なんて無駄にもほどがある。
ならば最初から自力で取得し加工したほうが無駄がない。

/* valac -C src.vala */
stdout.printf ("Hi!\nPlease enter your name: ");
var name = stdin.read_line ();
stdout.printf ("Welcome, %s!\n", name);

Vala には stdin.read_line() という便利な関数がある。
コレをどう C 言語にジェネレートしているか -C オプションで確認。
なんと自前で関数を作って適用するという恐るべし手段を使っていた。
相変わらず最適化依存のナニコレなコードを出力するが省略するとこういうこと。

#include <glib.h>
#include <stdio.h>

/* gcc src.c `pkg-config --cflags --libs glib-2.0` */

static gchar*
iostream_read_line (FILE* p) {

	GString* gstr;
	gchar* result;
    gint n;

	gstr = g_string_new("");
	while (TRUE) {
	    n = fgetc(p);
        if (n == ((gint)'\n') || n == EOF) {
			break;
		}
	    g_string_append_c(gstr, (gchar)n);
    }
    result = g_strdup(gstr->str);
    g_string_free(gstr, TRUE);
    return result;
}

int
main (int argc, char *argv[]) {

    gchar* line;

    g_printf("Hi!\nPlease enter your name: ");
    line = iostream_read_line(stdin);
    g_printf("Welcome, %s!\n", line);
    g_free(line);

    return 0;
}

glib_iostream

fgetc で 1 byte ずつチェックしヒープ領域に積み立てて最後にポインタを戻す。
なるほど、これならスタック領域の無駄も最小限だしバッファオーバーランの心配も皆無。
日本語入力も半角スペースも何一つ問題なく処理できてしまう恐るべき関数であった。
Vala を作っている人達は想像以上に頭がいいようです。

ライブラリ関数に徹底的なほど拘るのも悪くないと思うんですけど。
強引に利用するより自分で関数を作ったほうが建設的だなと。
つか、ライブラリ関数に拘る人ってモレなく何もアプリを作っていない現実がね。

g_list_foreach

STL(C++) の std::list と GLib の GList で foreach してみた。
C と C++ の微妙な違いがあってなかなか興味深い。

C++, STL

#include <iostream>
#include <list>
#include <algorithm>

void
show_data(std::string s) {
    std::cout << s << std::endl;
}

int
main (int argc, char **argv) {

    std::list<std::string> l;
    std::string s;

    for (int i=0; i<3; i++) {
        std::cout << "input " << i << " : ";
        std::cin >> s;
        l.push_back(s);
    }
    // for_each @ algorithm
    std::for_each(l.begin(), l.end(), show_data);
    return 0;
}

GLib

#include <glib.h>

void 
show_data(gpointer data ,gpointer user_data) {
    g_printf("%s\n",data);
}

void 
delete_data(gpointer data ,gpointer user_data) {
    g_free(data);
    data = NULL;
}

int
main (int argc, char **argv) {

    GList* list = NULL;
    gchar s[256];
    gint i;

    for (i=0; i<3; i++) {
        g_printf("input %d : ", i);
        scanf("%s", s);
        //list = g_list_append (list, s); // All Last Data
        list = g_list_append (list, g_strdup(s));
    }
    /* foreach */
    g_list_foreach(list, show_data, NULL);
    /* free */
    g_list_foreach(list, delete_data, NULL);
    g_list_free( list );
    return 0;
}

ビルド結果は同じものが作られるはず。

glist

std::for_each, g_list_foreach 共に関数ポインタを使っている。
GLib はソックリにしようと思ったのでしょうか?
STL は関数オブジェクトが使えるとかもろもろは置いておいて。

ところで for 文等を使わずにズラズラ並べるなら当然下記でもいい。
スタックのメモリ領域なので当然破棄処理も不要。
実際のアプリケーションでこんなコードになることはまずありえないですが。

list = g_list_append (list, "YAMAHA");
list = g_list_append (list, "HONDA");

for 文でコレをやると当然だけど全部同じ s ポインタを参照になる。
なのでデータを拾う毎にヒープに領域を作ってそのポインタを入れていく必要あり。
当然破棄も必須、C++ の std::string は全自動でやってくれているだけだし。

ただ知ってのとおり std::list は整数による添字アクセスができない。
というか何をするにもループ必須で正直使い勝手がよくない。
GList は一応こんなことができるようです。

gchar* c;
/* 3 番目を表示 */
c = (gchar*)g_list_nth_data(list, 2);
g_printf("%s\n", c);
/* 3 番目を削除 */
c = (gchar*)g_list_nth_data(list, 2);
list = g_list_remove(list, c);

STL を少し知っているなら直感的に書くことが可能、かつちょっぴり便利。
でも class は使えないからデストラクタで破棄とかはできないよってか。
むりやり std::list と同じにしようとしたのではないようで面白い。

g_strdup_printf

GLib には g_strdup_printf という関数があることを今頃知った。
strdup にに文字列成形機能を追加したということみたい。
ライブラリ関数として用意されているのだから利用しない手はない。

_strdup、_wcsdup、_mbsdup

strdup は _strdup とう名前で VisualStudio でも使えるようだ。
malloc して内容をコピーするだけなのでアッサリ自作できるとはいえ。

更に devhelp をよく見ると文字列は GPtrArray で配列にしている。
GArray で文字列でも問題ないみたいだけど。
とにかく前回のコードを上記で書き換えてみる。

#include <glib.h>

int
main (int argc, char** argv) {

    GPtrArray* array;
    gchar*  str;
    gint    count, i;

    count = 3;
    array = g_ptr_array_new();
    i = 0;
    for (i; i<count; i++) {
        str = g_strdup_printf("GArray %03d", i);
        g_ptr_array_add(array, str);
    }
    /* printf */
    i = 0;
    for (i; i<array->len; i++) {
        g_print("%s\n", g_ptr_array_index(array, i));
    }
    /* free */
    g_ptr_array_free(array, TRUE);
    return 0;
}

g_strdup_printf ならこんなにスッキリ!
これは g_ptr_array_free が破棄してくれるけど通常は破棄を忘れずに。

GPtrArray なら一揆に簡単になった。
オブジェクト作成に引数は不要だし配列へのポインタ追加も代入不要。
中身の取り出しも型名指定する必要が無い、文字列なら絶対にコッチ。

ただ C 言語なので演算子のオーバーロードがない。
list[0] みたいにはできないんですね。

Arrays of Arrays

動的配列みたいなワード検索するとよく見かける C 言語コード

#include <stdio.h>

#define MAX_LENGTH 1024

int
main (int argc, char** argv) {

    int count,i;
    char** arg;
    count = 3;
    /* 開始 */
    arg = (char**)malloc(sizeof(char*) * count);
    i = 0;
	for (i; i<count; i++) {
        arg[i] = (char*)malloc(sizeof(char) * MAX_LENGTH);
        sprintf(arg[i], "malloc %03d", i);
    }
    /* printf と破棄 */
    i = 0;
    for (i; i<count; i++) {
        printf("%s\n", arg[i]);
        free(arg[i]);
    }
    free(arg);
    return 0;
}

c_aoa

これだと gcc は盛大に Warning を吐いてくれるのね。
ポインタのポインタが配列の配列だと認識できないのかな?
先頭要素のポインタを一つ分オフセットすれば次の要素のポインタ…
って今なら普通に解るけどスゲェ理屈だよな。

minipoli で使っている C++ 式というか new でなら問題無い。
TCHAR を使っているし解りづらいので少し書き換えて。

#include <stdio.h>

const int MAX_LENGTH = 1024;

int
main (int argc, char** argv) {

    int count = 3;
    // 開始
    char** arg = new char* [count];
	for (int i=0; i<count; i++) {
        arg[i] = new char[MAX_LENGTH];
        sprintf(arg[i], "new %03d", i);
    }
    // cout と破棄
    for (int i=0; i<count; i++) {
        printf("%s\n", arg[i]);
        delete[] arg[i];
    }
    delete[] arg;
    return 0;
}

C++ なのに何故 stdio なんだよとあの頃の自分にツッコミしたい。
VisualStudio でプログラミングを始めるとそうなっちゃうんだよなぁ。
Linux で C++ は実用面では避けたいんだが、gtkmm ワカンネエし。

GLib に GArray というものがあるので使ってみる。

#include <glib.h>

#define MAX_LENGTH 1024

int
main (int argc, char** argv) {

    GArray* array;
    gchar   c[MAX_LENGTH];
    gint    count, i;

    count = 3;
    /* 開始 */
    array = g_array_new(TRUE, TRUE, sizeof (gchar*));
    i = 0;
    for (i; i<count; i++) {
        g_sprintf(c, "GArray %03d", i);
        gchar* temp;
        temp = g_strdup(c);
        g_array_append_val(array, temp);
    }
    /* printf 破棄は不要 */
    i = 0;
    for (i; i<array->len; i++) {
        g_print("%s\n", g_array_index(array, gchar*, i));
    }
    /* 第二引数 TRUE で中身も破棄 */
    g_array_free(array, TRUE);
    return 0;
}

そうか、あらかじめポインタの領域が確保されているわけじゃないもんな。
一度新な領域を確保してポインタを入れる必要があるわけだ。
公式サンプルコードなら簡単だけど成形するとなると一手間掛かる。
GLib のほうが面倒臭いなんて初めて見た。

うーん、どれもイマイチだ。
次は GList でも調べるか。