Javascript TextDecoder

知らぬ間に Gjs の挙動が変わっていた。
普段は Python ばかりなのでいつからかは解らない。

#!/usr/bin/gjs -m

import GLib from 'gi://GLib';

/**
 * res is Uint8Array
 */
let res =  GLib.spawn_command_line_sync('pwd')[1];
print(res.toString()); //=> Warning

warn

よく見ると実行はされているので警告されているだけですね。
今まで普通に動いた、なんなら toString さえ暗黙実行されていた。

Google translate 等を使えば解るけど TextDecoder 使えってさ。
互換性のために残しているけどはよ移行しろということらしい。
警告メッセージも親切になったもんだ、ということで。

TextDecoder – Web API | MDN

主要ブラウザは全部が既に実装済みなんですね。
Web API なんだが Gjs や JXA でも使えるのだろうか?

#!/usr/bin/gjs -m

import GLib from 'gi://GLib';

let res =  GLib.spawn_command_line_sync('pwd')[1];
// TextDecoder
let dec = new TextDecoder();
let text = dec.decode(res);
print(text.trim());

動くじゃん、Spider Monkey 自体に実装されているのだろうか。
import 何も無しで使えるのって筆者は正直気持ち悪いんですけど。
string に変換されたので trim メソッドで改行を削除しています。
ちなみに。

#!/usr/bin/gjs

/**
 * old gjs
 */

const GLib = imports.gi.GLib;
const ByteArray = imports.byteArray;

let res =  GLib.spawn_command_line_sync('pwd')[1];
let text = ByteArray.toString(res);
print(text.trim());

byteArray モジュールを使う以前の正規な手段もまだ使えます。
というか、imports でのインポートもまだ普通に使えるんだよね。
byteArray も imports も Gjs 独自実装だから排除したかったのだろうけど。
Gjs で新しい手段の import では -m オプションを忘れずに。

jxa

JXA では TextDecoder 等は使えない、やはり実装はバラバラ。
というか JXA の UTF8String って正体は string じゃないか。
普通に string のメソッドが使えるし、まあ Cocoa がそうなのね。
Uint8Array は JXA ではほぼ扱われることが無いということだろう。
Node.js やその他は知らないしどうでもいい。

非推奨の機能、廃止された機能 – JavaScript | MDN

てか escape や unescape は非推奨になっていたのか。
Tips ページをいくつか書き換えなきゃなぁ面倒だなぁ。
え?今日は公園には行きましたよ、察して。