VTE といってもホンダのバイクじゃありません。
Virtual Terminal Emulator の略であります。
Gedit 標準プラグインに Python コンソールがありますが全然違う。
gnome-terminal そのものみたいなエミュレーターです。
GNOME wiki の VTE Terminal Widget Library ページ。
Apps/Terminal/VTE – GNOME Wiki!
バージョンがややこいけど 2.91=0.39 のようだ。
例によって GNOME プロジェクト作だから合わせたかったのかな。
vte291-devel-0.39.90-1.fc22.armv7hl.rpm | RPM Info | koji
Fedora にはしっかり gir で入っていますね。
多分 gnome-terminal 採用のディストリなら大抵あると思う。
2.91 は見当たらないので 0.39 のドキュメントを見ればいいだろう。
VTE Reference Manual: VTE Reference Manual
参考が欲しいのでサンプルコードを探す。
c – gtk+ vte scrollback not working – Stack Overflow
python – How to add vte terminal widget in GTK3? – Ask Ubuntu
C や Python から使う方法は海外でアッサリ見つかった。
日本語情報は今のところ皆無、いつものことだ。
しかし古いようで vte_terminal_fork_command 関数は 2.91 で使えない。
どうやら現行は vte_terminal_spawn_sync 関数を使うようだ。
ということで。
早速 Python バインディングにて書いてみよう。
#!/usr/bin/env python3 from gi.repository import Gtk, Vte, GLib class VteWindow(Gtk.Window): """ Vte Sample (v2.91) """ def __init__(self): Gtk.Window.__init__(self) # Create a virtual terminal terminal = Vte.Terminal.new() # Exit of Ctrl+D terminal.connect("child-exited", self.on_terminal_child_exited) # Sync terminal.spawn_sync( Vte.PtyFlags.DEFAULT, GLib.get_home_dir(), #["/bin/sh"], @ List of Execute Command ["/usr/bin/python3"], None, GLib.SpawnFlags.DO_NOT_REAP_CHILD, None, None, None) self.add(terminal) self.set_title("Virtual Terminal") self.connect("delete-event", Gtk.main_quit) self.show_all() def on_terminal_child_exited(self, vteterminal, status): Gtk.main_quit() VteWindow() Gtk.main()
spawn_sync の引数については devhelp で詳しく。
三番目引数を sh や perl に変更すれば当然それらが起動する。
それと上記は起動したコマンドの終了を検知して自分も終了させている。
後はお好みで弄ってみてください。
今後バージョンで変わると思うので 2.91 と念を押して。
/bin/sh で起動してソコから Python を始めるとかも可能。
Ctrl+D で Python を終了すると sh に戻る、マジで普通の端末。
しかし自分で試して驚いた、こんなにアッサリ実装できるとは。
自分好みに拡張したオリジナル端末を作るだけでも面白そう。
ただ一言、日本語の情報がまったく無いのはキビシイze!