izumo

三泊四日山陰ツーリング最終日。
米子から R9 をひたすら走り兵庫の山道と京都市街を太陽が出ている間に抜ける。
そのまま R1 に繋るので滋賀に入る、後は岐阜まわりで愛知の自宅へ帰宅。

という予定だったけど、それでは角島以外はどこにも寄ることもなく終わり。
豪雨と土砂崩れのせいとはいえこれでは何をしに来たのかワカンネェよ。

せめて出雲大社にだけでも、昨日ほど雨は降らないようだし。
ということで、時間的に無謀かもしれないけど一旦出雲まで戻ることに。

AM7:00 小雨がまだ降る中を出発。
米子から R431 に入り境水道大橋に向う。

sakaisuidouoohasi

途中に水木しげるロードなんて看板がいっぱいあった、どうでもよすぎ。
どう考えても橋をアピールしたほうがいいと思うんだけど。

松江あたりから晴れ間が覗くようになる。
道端にバイクを止め合羽を脱ぎメッシュジャケットと夏用グローブへチェンジ。
スクーターのくせにと言わない、バイク用はやっぱり快適なんだよ。
ムレムレだった体が癒されていく、やっとツーリングらしくなってきた。

R431 は街中だったりテクニカルだったりハイスピードだったりで楽しい。
そして信号も少ない、気持ち良く出雲大社へと向う。
しかし地元民はブッ飛ばすな、名古屋走りというネタがあるがどこも変わらんわい。

距離が 60km 以上もあったのは想定外だった、何故か 20km 程度と思いこんでいた。
島根県は思ったよりデカい、追いたら九時になってしまったよ。

大社前で駐車場の渋滞にしばし並んでいた。
よく見ると臨時駐車場の看板が、何故誰もコッチに止めないの?
ということでソチラに移動、小回りのきく二輪はこういう時にマジ便利。

気がつくと青空が広がっていた、あぁ出雲の神様が私を迎えてくれたようだ。

izumotaisya

でも平成の大遷宮が行われていて御本殿は見ることはできなかった。
ちゃんと調べてから来いよ俺、本当にどこまでもついていない。
何年後になるか解らないけど絶対にリベンジすると心に誓う。

とにかく本日中には帰宅せねば、既に明い間に京都すら厳しい時間だが。
おいしくないと噂の出雲ソバを食いたかったな。

9 号に入り山陰道無料区間をフル活用しながら再び鳥取へ向う。
一般道でもほとんど信号がなく鳥取に入っても平均 80km/h くらいで流れている。
高速道路が走れる 150cc だからこんな流れに乗って走るのは当然余裕。
0→100km/h は 14 秒台のマシンだが全開にすることはほとんど無い。

日本海沿いの景色もよく流れも速いので乗りっぱなしでも全然飽きない。
腰も尻も全然痛くならない、ちなみに CBR の時は腕が痛くなっていた。
メッシュジャケットからの潮風が気持ちいい、二輪で来てよかった。

コナンも白兎も砂丘も時間がないのでスルー、兵庫へ。
兵庫の前後あたりでガソリンを入れておこう、以後スタンドてか町が当分ない。

ここから当然昇りの山道だが下道なら当然 150cc でも問題ない。
三桁でブッ飛ばしたくてしかたがない気持ちだけは若いオッサンでなければ充分だ。

登坂車線で軽トラックに先を譲るくらいの余裕をもって安全運転でいく。
てかまだ半分すら到達できていないのに無駄にガンバって疲れたくないんだよと。

大型バイクならまったくガンバらずに抜けるから楽なんだろうなと妄想してみる。
でもそのパワーゆえに前が詰まって抜けないとストレスが凄そう、結果危険運転に。
大型バイクにムカつく運転をする奴が多すぎなのはそういうことか、変に納得。
私はやはり今くらいのパワーが丁度イイわ。

八月なのに山の中ってメッシュジャケットでは寒過ぎワロタ。
晴ているけど合羽を羽織る、結局は合羽のまんまか。

福知山でガソリンを、もう何回目の給油だか忘れたわ。
マジでガソリンタンクを大きくするアフターパーツみたいなのが欲しい。

京都に入ってもモチロン下道、って信号だらけで驚いた。
それが普通なんだがココまでの道程で完全に洗脳されている。
信号があるというか車が多いだけでどれほど平均速度が落るか思い知る。
国道一号線に辿り着くまで三時間も掛かった、もう夜八時だよ。

道をよく知っている岐阜周りルートの予定を近道の三重周りに変更。
R1, R8, R421, R1, R155 というルートが最短のようだ、コレにする。

失敗した、R421 って街灯のほとんど無い峠道ジャン!
素直に名神高速に乗ればよかったと後悔するももう遅い。
最後の最後までついていなかった。

夜中に見知らぬ上に暗く道幅の細い峠を一人バイクで走るあの心細さはなんだろう。
対向車が見えると亡霊が運転していてコチラに突っ込んでくるかもと身構える。
途中の 4km 以上あるトンネルなんて異次元に吸い込まれてしまうのを覚悟する。

当然そんなわけもなく、無事に R1 に再合流。
R155 からは何度も通っている庭みたいなもの、PM11:30 無事に帰宅。
四日間で合計約 1500km 走破。

こんな小さなスクーターで強行したわりに体が思っていたより疲れていない。
と思ったけどその後一週間仕事をした後の日曜日は死んだように寝ていた。
歳をとると疲れまで遅れてやってくるのさ。

ついでに、以降何故か燃費がリッター 36 程度に延びた。
当たりがついたのか軽く感じる、アクセルのコツを知らぬ間に掴んだのかもだが。

150cc スクーターで高速道路や長距離ツーリングはどうか。
を実際にやってみた、おしまい。

流行で 250cc のチビ忍や CBR を買ってみたけどなんかコレジャナイと感じてしかたがない人は台湾スクーターを探してみると気に入るものが見付かるかも。
マスツーに参加もしてみたけどソロのほうが楽しいと感じた人なら特に。
私がそうだっただけです。