150cc on a rainy day

愛知から下関(旧豊浦郡)の実家にはいつも新幹線なのに今回はバイクな理由。
そう角島大橋、地元すぎて一度もいったことがないので用事のついででツーリング。

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したら土砂降りだwww
実はこのレポ 2013.08.24 です、つまり島根県今年二度目の集中豪雨の日。
雨の角島大橋(と私の Fighter)画像も粋なもんさ。

あー晴れていたらスッゲェ気持ちイイんだろうなヽ(;▽;)ノ
とか叫びながら橋を往復したのは言うまでもない。

漁師な実父の情報によると中央のボッコリ部以外を船で抜けようとすると座礁するらしい。
漁船の事情でこんな型になっただけなのに超有名観光地化って世の中は本当に解らない。

で、最大の目的を果たしたところで。

多分なんとかなるさ、ということで以後の山陰ツーリングを決行。
ズブ濡れツーリングのレビューができて得したんだ、と自己催眠を掛ける。

R191 をガンガン進むが萩手前から通行止めで R262 へ迂回。
いきなり観光予定が狂う、あぁ怪しくなってきた。

津和野付近の川が凄い水嵩に、鯉は大丈夫?
でココもスルーすることに、雨は当然小降りになる気配すらない。

なんかもう、観光どころか本日ゴールの米子まで辿り着くことが目的になりそう。
せめて出雲大社だけにはどうしても寄りたいのだが。

道の駅シルクウェイにちはらで飯と島根災害情報の確認。
R9 も通行止めオンパレード臭い、これはマジで不安。
ビショビショのままな合羽と手袋を再び装着し東へ急ぐ。

江津市(ごうつし)でとうとう完全に止められる。
150cc の機動力で脇道を進むもその細い道すらも通行止めロープが。

完全に東へ進む手段を失った。
雨が一時的とはいえ止んだのはせめてもの救い。

土砂崩れ部手前の大渋滞でヘルメットを脱いでしばし途方に暮れていた。
後ろの車の人が降りて話しかけてくれしばし雑談、そのとき神の一言。

「歩道は通れるみたいだからソイツなら押してイケるんじゃない?」

細かいことは忘れたけどそんな感じで。
エンジン切って押せば歩行者だ、その手があったか、押したよ、上り坂だったけど。

ユンボで崩れた木と土砂をトラックに積んでいる現場もしっかり見えたよ。
抜けれたよ、ありがとうバイクはスカブ乗りだという人。

抜けた後の道もあちこちで土砂崩れしていた。
けど軽量で低重心の 150cc スクーターであるおかげでコケずに脱出できた。
一部区間は押して抜けたので足元が泥だらけになったけどさ。
CBR だったら絶対にコケていた、あの手は寝かせやすいように重心が高いもん。

まさかの 150cc スクーターで来たからなんとかなったという現実。
はたして私は運がいいのか悪いのか。

ところで山陰の道は自動車専用道路だらけ、道の駅すら自動車専用道路上に。
150cc が最適とは言わないけどピンクナンバー車だと泣くはめになるよと。

その後も通行止めの遠回りを何度も強要されるがなんとか前に進めた。
でももはや出雲大社に寄る時間なんてまったくない。

マジで今日は角島にしか行っていないまま終わるのか、何しに来たやら。

小降りの中、予定の一時間遅れでなんとか予約していたホテルに到着。
備え付けのドライヤーで靴等を乾かす間の情無さといったらもう…
明日は愛知の自宅まで、天気予報は明日も雨。

なんとかなるよ、絶対大丈夫だよ。

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さて、土砂降りで一番困ったのはお金。
札が湿気でフニャフニャに、合羽の中でもシート下でも無意味だった。

札はジップロックに入れて五百円硬貨を大量に手持ちするのが吉かと。
旅先のレシートを取っておきたい場合も、私は途中で全部捨てるはめに。
問題は高速道路の通行券とかだな、こんなマシンで ETC な人は少ないだろうし。

あとバックに手持ちだったコレを無理矢理利用している。
ベルトをシートにユルく這わせシートを閉めた後ピンと張れば固定できる。
ピンと張らないとブレーキ毎にケツに激突します。

レインカバーは同梱物にあるけど下から水が結構染み込んできます。
コイツで長時間雨中を走るならビニール袋で中身はガードしておこう。

肝心の人間は十時間以上雨の中をムレムレ合羽で走ったのに平気なものです。
ホテルでシャワーを浴びた後はアラいつもどおり。
ただ明日も合羽を着て走るのかと考えると滅入ります。

結論、ズブ濡れツーリングは余程の理由が無いかぎりヤメておきましょう。
コレはコレで楽しかったけどね。