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Gedit の細かい設定

Gedit の設定ダイアログは設定できる項目が少なくカスタマイズ性が少なく感じます。
実は Gedit における細かい設定はコマンド及び別途ツールにて行います。

以下は主に GUI での設定方法で解説。

v2 と v3 の違い

本体設定コマンド及びその設定保存先
Gedit 2Gedit 3
コマンドgconftool-2gsettings
GUI ツールgconf-editordconf-editor
実体~/.config/gconf/apps/*~/.config/dconf/user
v2, v3 はまったく別物ですので移行時には本体設定等は新たに行ってください。
ちなみに GNOME, GNOME アプリ, GTK+ のバージョンはリンクします。
つまり Gedit を使うには同じバージョン以降の GTK+ が必要。

カスタムしたスクリプト等は以下に保存されています
Gedit 2Gedit 3
スニペット~/.gnome2/gedit/snippets~/.config/gedit/snippets
外部ツール~/.gnome2/gedit/tools~/.config/gedit/tools
プラグイン~/.gnome2/gedit/plugins~/.local/share/gedit/plugins

スニペットと外部ツールは v2 のをコピペで利用できる。
プラグインは v3 が GTK3 なので GTK3 にて作り直す必要あり。

Shift-JIS のファイル

Windows から持って来た Shift-JIS のファイルを自動認識しないとよく見かけます。
v3.6 以降(だったかな?)であれば普通に読み込んでくれる場合があります。
但し本当に Shift-JIS から変換しているようでチルダ等が文字化けします。

Windows の文字コードで大半の人が Shift-JIS だと思っているのは CP932 です。
日本語部分は同一ですが記号が若干異なる、本当は CP932 が正しい。


以下は確実に読み書きする方法。
v2: gconf-editor @ /apps/gedit-2/preferences/encodings auto_detected
v3: dconf-editor @ org.gnome.gedit.preferences.encodings auto_detected

['UTF-8', 'CURRENT', 'ISO-8859-15', 'UTF-16']
           ↓
['UTF-8', 'CP932', 'CURRENT', 'ISO-8859-15', 'UTF-16']
と 'CP932' を追記するだけで確実に自動認識できます。
先頭から順番にマッチングするようなので二番目くらいに書き込みましょう。
Gedit を作っている人は日本人では無いので最初は含まれていないというのをお忘れなく。

[ show_in_menu ] に追記すれば保存時のエンコード選択にも追加されます。
ちなみに筆者は UTF-8 以外を使わないのでこんな設定は行なっていません。

Home, End キー

Visual Studio 内蔵エディタは Home キーでインデントの先頭にカーソルが移動するのが便利。
プログラミングをしているとカーソルをインデントの先頭に移動したい場合がよくあります。

この動作を Gedit で行うには Home キーを二回叩くだけです。
しかし一回叩くだけでインデントの先頭に持っていきたい人は
v2: /apps/gedit-2/preferences/editor smart_home_end
v3: org.gnome.gedit.preferences.editor smart_home_end
の値を BEFORE に変更します、又この動作を無効にするには DISABLED にします。
意味は項目選択時に出る説明文で。

おまけ

これらは GtkSourceView のデフォルト機能で特に設定等は必要ありません。

英単語選択はダブルクリックで可能、昨今のウエブブラウザと同じ。
一行選択するには行をトリプルクリック、行番号の所をクリックでは駄目ですよ。
Shift+Tab で範囲選択していなくても逆インデントができる、Python 屋には嬉しいかぎり。
Alt + 上下矢印キーで行の入れ替えができます、複数行選択でも動作する。
Alt + 左右矢印キーで英単語の左右入れ替えができます、This is a pen 等と打ち込んで試してください。

Gedit をシンプルとかつぶやいている人を見つけると鼻で笑ってしまう。
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