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Fedora Tips | Nautilus をスクリプトで拡張
# 最終更新日 2025.12.14
WebP 関連の追加、もう必要ない拡張の整理
又このディレクトリにサブディレクトリを作ればメニューに展開されます。
実行パーミッションを与えるにはスクリプトに chmod +x コマンド。
GUI で個別にやりたいならコンテキストメニューからプロパティを選んで
[プログラムとして実行できる] にチェックを入れます。
環境変数として以下が用意されております。
実行可能パーミッションを与えた時点でコンテキストメニューに即時で追加されます。
右クリック、MacBook に入れているなら二本指タップで出るメニューです。
何も選択していないとこのメニューは出ません
一つ登録した後なら下画像のように「このフォルダーを開く」メニューも利用できるようになります。

ファイルを送る形なので普通にファイル名が起動パラメータとして取得もできます。
bash の場合 $@ で取得できます。
名前順に並びファイル名のアンダーバーをニーモニックとして使えます。
(Alt キーとアンダーバーの次のアルファベットキーで実行できる機能)
拡張子は不要、シバンは必ず書いてください(UNIX のお約束)
お好みの言語を利用して作ってください。
*.html や実行パーミッションを付けた *.py を一発で geany で開く
以下ならファイル名に半角空白があっても開くことが可能
つまり Windows の「送る」みたいなランチャになる
よく使うものはどんどん登録してしまおう
スクリーンショット等の PNG 画像を Web 用に WebP に変換。
このサイトで使う WebP は全部このスクリプトで変換しています。
標準アーカイブ機能に tar.gz 作成が無い、自作しちゃえ。
tar.bz2 とかも同様にすれば一発作成できます。
zip コマンドだけでコミックブックアーカイブ(cbz) が作れます。
file-roller いらなかったのね。
zip 展開で cp932(Windows の Shift-JIS もどき)なファイル名の時
Fedora の unzip もパッチが当たっているので実は以下で文字化けさせず展開できる
実行パーミッションを一発で切り替える
デジカメや iPhone から画像を転送すると拡張子が大文字(*.JPEG)になっている
それらをまとめて小文字(*.jpg)に変更
ディレクトリ内の無作為なファイル名画像が膨大な数に!
ということがよくあるのは筆者だけ?
とりあえずゼロ詰めな連番にしてしまおう、という場合用
大きな画像へのリンク用の小さな画像作り(jpeg, png, webp 限定)
生成する画像の名前は Wordpress が付ける名前っぽいサイズを付加する例
ffmpeg を使って H.264 + aac (or mp3) の FLV, MOV, MKV 動画を MP4 コンテナに変更
OS を問わずサムネイル可能になるメリットがある
ffmpeg を使って動画ファイルを結合
ファイル名で勝手にソートされるのでその順番で結合されます
動画の回転 (90°)
動画の回転 (180°)
動画の回転 (270°)
WebP 関連の追加、もう必要ない拡張の整理
利用方法
ファイルマネージャが Nautilus なら以下のディレクトリが最初からあるはずです。~/.local/share/nautilus/scriptsココに実行可能パーミッションを与えたスクリプトファイルを置くだけです。
又このディレクトリにサブディレクトリを作ればメニューに展開されます。
実行パーミッションを与えるにはスクリプトに chmod +x コマンド。
GUI で個別にやりたいならコンテキストメニューからプロパティを選んで
[プログラムとして実行できる] にチェックを入れます。
環境変数として以下が用意されております。
NAUTILUS_SCRIPT_SELECTED_FILE_PATHS # 選択中ファイルのフルパス(改行区切り)
NAUTILUS_SCRIPT_SELECTED_URIS # 上記を URI に変換したもの
NAUTILUS_SCRIPT_CURRENT_URI # 現在表示しているディレクトリの URI
NAUTILUS_SCRIPT_WINDOW_GEOMETRY # [横幅]x[高さ]+[左からの座標]+[上からの座標]
# bash からは書くまでもなく $ を付けて利用
$NAUTILUS_SCRIPT_SELECTED_FILE_PATHS
# Python は os モジュールで
import os
s = os.environ['NAUTILUS_SCRIPT_SELECTED_FILE_PATHS']
// Gjs は GLib で
import GLib from 'gi://GLib';
let s = GLib.getenv('NAUTILUS_SCRIPT_SELECTED_FILE_PATHS');
スクリプト実行時のカレントディレクトリは実行した時に開いているディレクトリになります。実行可能パーミッションを与えた時点でコンテキストメニューに即時で追加されます。
右クリック、MacBook に入れているなら二本指タップで出るメニューです。
何も選択していないとこのメニューは出ません
一つ登録した後なら下画像のように「このフォルダーを開く」メニューも利用できるようになります。

ファイルを送る形なので普通にファイル名が起動パラメータとして取得もできます。
bash の場合 $@ で取得できます。
名前順に並びファイル名のアンダーバーをニーモニックとして使えます。
(Alt キーとアンダーバーの次のアルファベットキーで実行できる機能)
スクリプトの例
以下は筆者が利用している例。拡張子は不要、シバンは必ず書いてください(UNIX のお約束)
お好みの言語を利用して作ってください。
*.html や実行パーミッションを付けた *.py を一発で geany で開く
以下ならファイル名に半角空白があっても開くことが可能
#!/bin/sh #geany "$NAUTILUS_SCRIPT_SELECTED_FILE_PATHS" でもいい geany "$@"
つまり Windows の「送る」みたいなランチャになる
よく使うものはどんどん登録してしまおう
#!/bin/sh ghex "$@"
スクリーンショット等の PNG 画像を Web 用に WebP に変換。
このサイトで使う WebP は全部このスクリプトで変換しています。
#!/usr/bin/env python3
'''
Nautilus Script @ Create WebP
'''
import gi, os
gi.require_version('GdkPixbuf', '2.0')
from gi.repository import GdkPixbuf
path_array = os.environ['NAUTILUS_SCRIPT_SELECTED_FILE_PATHS'].split('\n')
for filepath in path_array:
try:
pixbuf = GdkPixbuf.Pixbuf.new_from_file(filepath)
except:
continue
webp_name = f'{os.path.splitext(filepath)[0]}.webp'
pixbuf.savev(webp_name, 'webp')
標準アーカイブ機能に tar.gz 作成が無い、自作しちゃえ。
tar.bz2 とかも同様にすれば一発作成できます。
#!/bin/sh
# ディレクトリ名で tar.gz アーカイブ作成
path=`pwd`
name=${path##*/}
tar czf "${name}.tar.gz" "$@"
zip コマンドだけでコミックブックアーカイブ(cbz) が作れます。
file-roller いらなかったのね。
#!/bin/sh
# ディレクトリ名で cbz コミックブックアーカイブ作成
path=`pwd`
name=${path##*/}
zip "${name}.cbz" "$@"
zip 展開で cp932(Windows の Shift-JIS もどき)なファイル名の時
Fedora の unzip もパッチが当たっているので実は以下で文字化けさせず展開できる
#!/bin/sh
for filename in "$@"; do
unzip -Ocp932 "$filename"
done
実行パーミッションを一発で切り替える
#!/bin/sh
for name in "$@"; do
[ -x $name ] && chmod -x $name || chmod +x $name
done
デジカメや iPhone から画像を転送すると拡張子が大文字(*.JPEG)になっている
それらをまとめて小文字(*.jpg)に変更
#!/bin/sh
for name in "$@"; do
mv $name ${name%.*}.jpg
done
ディレクトリ内の無作為なファイル名画像が膨大な数に!
ということがよくあるのは筆者だけ?
とりあえずゼロ詰めな連番にしてしまおう、という場合用
#!/bin/sh
# 選択ファイルのみリネームするが既存ファイルは残すように
num=1
for name in "$@"; do
while : ; do
newname=`printf %03d.jpg $num`
if ! [ -e $newname ] ; then
mv $name $newname
break
fi
((num++))
done
done
大きな画像へのリンク用の小さな画像作り(jpeg, png, webp 限定)
生成する画像の名前は Wordpress が付ける名前っぽいサイズを付加する例
#!/usr/bin/env python3
import os, re, gi
gi.require_version('GdkPixbuf', '2.0')
from gi.repository import GdkPixbuf
# 300*300 以下で最大の大きさにする
MAX_WIDTH = 300
MAX_HEIGHT = 300
path_array = os.environ['NAUTILUS_SCRIPT_SELECTED_FILE_PATHS'].split('\n')
for filepath in path_array:
try:
pixbuf = GdkPixbuf.Pixbuf.new_from_file(filepath)
except:
continue
# GdkPixbuf のサイズ取得
p_width = pixbuf.get_width()
p_height = pixbuf.get_height()
# 小さい方に合わせる計算
if (MAX_WIDTH * p_height) > (MAX_HEIGHT * p_width):
width = p_width * MAX_HEIGHT // p_height
height = MAX_HEIGHT
else:
width = MAX_WIDTH
height = p_height * MAX_WIDTH // p_width
# リサイズされた Pixbuf 作成
smallpix = pixbuf.scale_simple(width, height, GdkPixbuf.InterpType.BILINEAR)
# jpeg or png
name, ext = os.path.splitext(filepath)
if re.search(r'\.(jpg|jpeg)$', filepath, re.I):
smallpix.savev(f'{name}-{width}x{height}{ext}', 'jpeg', ['quality'], ['85'])
elif re.search(r'\.png$', filepath, re.I):
smallpix.savev(f'{name}-{width}x{height}{ext}', 'png', ['compression'], ['9'])
elif re.search(r'\.webp$', filepath, re.I):
smallpix.savev(f'{name}-{width}x{height}{ext}', 'webp')
ffmpeg を使って H.264 + aac (or mp3) の FLV, MOV, MKV 動画を MP4 コンテナに変更
OS を問わずサムネイル可能になるメリットがある
#!/bin/sh
for name in $NAUTILUS_SCRIPT_SELECTED_FILE_PATHS; do
ffmpeg -i $name -vcodec copy -acodec copy ${name%.*}.mp4
done
ffmpeg を使って動画ファイルを結合
ファイル名で勝手にソートされるのでその順番で結合されます
#!/bin/sh
txt=connect_list.txt
name=${1%.*}
ext=${1##*.}
for s in $@; do
echo file $s
done > $txt
ffmpeg -f concat -i $txt -c copy out_$name.$ext
rm $txt
動画の回転 (90°)
#!/bin/sh
for fname in $@; do
ffmpeg -i $fname -vf transpose=1 -metadata:s:v:0 rotate=0 r90_$fname
done
動画の回転 (180°)
#!/bin/sh
for fname in $@; do
ffmpeg -i $fname -vf hflip,vflip -metadata:s:v:0 rotate=0 r180_$fname
done
動画の回転 (270°)
#!/bin/sh
for fname in $@; do
ffmpeg -i $fname -vf transpose=2 -metadata:s:v:0 rotate=0 r270_$fname
done
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