日別アーカイブ: 2020/05/09

macOS tree command

前回 CommandLineTools 以下に「SDK 丸ごと落とされる」と書いた。
情報として何という名のファイルが「ドコにドンダケ」ってほど入ってしまうのかを公開したい。
tree というまさしくソレ用みたいなコマンドがある。

あぁ、このコマンドって使い道があったんだなぁって思った筆者であった。
けれど macOS には tree コマンドが入っていなかった。

Fedora なら使えるのでリモート接続してリダイレクトしようかなと。
てなわけで、sftp でリモート接続した Fedora から tree コマンドを打ってみた。
けど、何時間たっても処理が戻ってこなくて諦めた。
こんなに遅いはずがない、サンドボックスかな?

普通に「macos tree コマンド」と検索するとションボリ。
何故みんなコンパイラを手に入れたのにインストールしかしないの?
brew 使う人って(以下略
てか Catarina 以降だと Gatekeeper にブロックされると思うんだけーが。

Catalina時代の「GateKeeper」と付き合う方法 – 新・OS X ハッキング!(257) | マイナビニュース

spctl は Windows でいうウイルス対策アプリを無効にする手段。
慎重に活用とかアホかと、その必要があるアプリは淘汰されるべき。

で。

実はそんなことをしなくても検疫機能を回避する方法がある。
自分でビルドすればいい、もしくは自分でスクリプトを書く。

tree コマンドが無い環境で tree コマンドを実現 – Qiita

シェルスクリプトだけでがんばった人がいた。
これでもいいけど、よし筆者は Python でがんばってみよう。
macOS で動かせるように標準モジュールだけを使う。

#!/usr/bin/env python3

'''
    tree command in Python 3.7
'''

import os, sys

all_dir_num = 0
all_file_num = 0

def flist(path):
    '''
        Exclude UNIX hidden files. and sorted.
    '''
    l = os.listdir(path)
    res = []
    for f in l:
        if f.startswith('.'): continue
        if f.endswith('~'): continue
        res.append(f)
    return sorted(res)

def tree(path, tab):
    files = flist(path)
    length = len(files)
    head = '├── '
    num = 1
    for f in files:
        if num == length:
            head = '└── '
        subdir = os.path.join(path, f)
        if os.path.isdir(subdir):
            if sys.stdout.isatty():
                # stdout
                print(f'{tab}{head}\033[34m{f}\033[0m')
            else:
                # Redirect
                print(f'{tab}{head}{f}')
            global all_dir_num
            all_dir_num += 1
            # Recursion
            tree(subdir, f'{tab}│   ')
        else:
            print(f'{tab}{head}{f}')
            global all_file_num
            all_file_num += 1
        num += 1

if __name__=='__main__':
    d = '.'
    if len(sys.argv) > 1:
        d = sys.argv[1]
        if d.startswith('~'):
            d = os.path.expanduser(d)
    print(d)
    tree(d, '')
    # footer
    print(f'\n{all_dir_num} directories, {all_file_num} file')

tree

stdout で色を付けるとリダイレクトでアララとなるから振り分けしてね。
os.listdir はカレントディレクトリならドットでいいのか、へー。

中身が一つだけの時に前の縦線を消すナイスな方法は思いつかなかった。
その中身がディレクトリで更に中身が一つだった場合等でチグハグになる。
それとディレクトリを青色にしたけど tree コマンドとなんか色が違う。
とはいえ完全に同じにする必要は無いんだしコレでいいかなと。

コレを mac で自分がパスを通した場所にコピーして。
tree という拡張子の無い名前を付け +x パーミッションを付けて。

tree /Library/Developer/CommandLineTools > cltool.txt

したものを置いておきます。
十七万五千行、17MB になってしまったので zip 圧縮した。
cltool.zip

python3 は先に自分で入れたものなのかコレに含まれているのかは解らない。
まあ微々たる差だ。
それより macOS だと場所によってはサンドボックスに引っ掛るのが困る。