月別アーカイブ: 2014年2月

iPhone mount in GNOME

iPhone に XPERIA から乗り換えました。
筆者がまず行うことは当然 Linux との接続ですよね。
普通に付属 USB ケーブルで接続してみた。

connect1

connect2

Shotwell で普通に画像を取り込める。
Rhythmbox も多分使えると思う、ごめん音楽を最近まったく聴かないので。
Nautilus で開くことも普通に可能です。

iphone_afc

AFC (Apple File Connection) プロトコルで接続しているようです。
AFC – The iPhone Wiki

やはり別途ドライバ等は不要、接続アイコンまで専用が用意されている。
最近の Linux って超マニアックな周辺機器や業務機器でもなければデフォルト状態でもあたりまえのように認識し接続してしまうよね。
何故ユーザーがあまり増えないのか不思議でしかたがない。

でも [iPhone 上のドキュメント] 部には何もコピーできなかった。
[iPhone] は Media 部をマウントしてるようだけどココは何だろう?

picture

画像は DCIM/100APPLE 内にあった。
ホームボタン + 電源ボタンのスクリーンショットは PNG なんだね。
こちらは Nautilus から普通にコピーできた、私的にはコレさえできれば十分。
Bluetooth 必要ないや。

まあつまり、Linux ユーザーは Mac を用意せずとも iPhone は問題ないよと。

g_list_foreach

STL(C++) の std::list と GLib の GList で foreach してみた。
C と C++ の微妙な違いがあってなかなか興味深い。

C++, STL

#include <iostream>
#include <list>
#include <algorithm>

void
show_data(std::string s) {
    std::cout << s << std::endl;
}

int
main (int argc, char **argv) {

    std::list<std::string> l;
    std::string s;

    for (int i=0; i<3; i++) {
        std::cout << "input " << i << " : ";
        std::cin >> s;
        l.push_back(s);
    }
    // for_each @ algorithm
    std::for_each(l.begin(), l.end(), show_data);
    return 0;
}

GLib

#include <glib.h>

void 
show_data(gpointer data ,gpointer user_data) {
    g_printf("%s\n",data);
}

void 
delete_data(gpointer data ,gpointer user_data) {
    g_free(data);
    data = NULL;
}

int
main (int argc, char **argv) {

    GList* list = NULL;
    gchar s[256];
    gint i;

    for (i=0; i<3; i++) {
        g_printf("input %d : ", i);
        scanf("%s", s);
        //list = g_list_append (list, s); // All Last Data
        list = g_list_append (list, g_strdup(s));
    }
    /* foreach */
    g_list_foreach(list, show_data, NULL);
    /* free */
    g_list_foreach(list, delete_data, NULL);
    g_list_free( list );
    return 0;
}

ビルド結果は同じものが作られるはず。

glist

std::for_each, g_list_foreach 共に関数ポインタを使っている。
GLib はソックリにしようと思ったのでしょうか?
STL は関数オブジェクトが使えるとかもろもろは置いておいて。

ところで for 文等を使わずにズラズラ並べるなら当然下記でもいい。
スタックのメモリ領域なので当然破棄処理も不要。
実際のアプリケーションでこんなコードになることはまずありえないですが。

list = g_list_append (list, "YAMAHA");
list = g_list_append (list, "HONDA");

for 文でコレをやると当然だけど全部同じ s ポインタを参照になる。
なのでデータを拾う毎にヒープに領域を作ってそのポインタを入れていく必要あり。
当然破棄も必須、C++ の std::string は全自動でやってくれているだけだし。

ただ知ってのとおり std::list は整数による添字アクセスができない。
というか何をするにもループ必須で正直使い勝手がよくない。
GList は一応こんなことができるようです。

gchar* c;
/* 3 番目を表示 */
c = (gchar*)g_list_nth_data(list, 2);
g_printf("%s\n", c);
/* 3 番目を削除 */
c = (gchar*)g_list_nth_data(list, 2);
list = g_list_remove(list, c);

STL を少し知っているなら直感的に書くことが可能、かつちょっぴり便利。
でも class は使えないからデストラクタで破棄とかはできないよってか。
むりやり std::list と同じにしようとしたのではないようで面白い。

Middle Button Click to OLE DnD

「中クリックでペースト」よ、さようなら? | スラッシュドット・ジャパン オープンソース

今頃知ったけど次の Fedora から中ボタンクリックができなくなるのか。
筆者もたまに使うけど無いなら無いでそんなに困るわけじゃないけど。

下のほうをみると Firefox で Ctrl+V なんて人がいる。
chrome しか使わないから知らなかったけど Firefox はアドレスバーでなくてもいいのね。

まてよ、それなら OLE ドラッグアンドドロップ(以下 DnD)が使えるんじゃないの?

Gedit に適当な URL を書いて選択し Firefox に DnD する。
普通に移動した、なんだよ左ボタンだけでイケるじゃん。

chrome でできないのは痛いな。
まてよ、タブバーにドロップすればいいんでないの?

ole_dnd

できちゃった、中ボタンクリックいらないや!
Firefox もこの方法なら新規タブになる、筆者は狐を使わないけど。

ついでに、Wordpress 投稿画面の textbox なんかにも Gedit から DnD できるよと。

Mini GtkButton

Gedit のステータスバーにあるみたいなちっちゃいボタンが使いたい。

gedit_button

タッチパネルを考えると時代に逆行ですけど。
主に確認用として表示させボタンは補助目的としてならアリかと。
実際 Gedit でもこのボタンを使っている人は少ないだろうし。

普通に GtkButton を作ると当然隙間が多く小さくはならない。

#!/usr/bin/env python3

from gi.repository import Gtk

class Win(Gtk.Window):
    def __init__(self):
        Gtk.Window.__init__(self)
        self.connect("delete-event", Gtk.main_quit)
        vbox = Gtk.Box.new(Gtk.Orientation.HORIZONTAL, 0)
        for s in "ABC":
            button = Gtk.Button.new_with_label(s*10)
            vbox.pack_start(button, False, False, 0)
        self.add(vbox)
        self.show_all()

Win()
Gtk.main()

どうやっているか調べると CSS を使っていた。
Style プロパティの border と padding の値を全部ゼロにすればいいらしい。
ようするに HTML の CSS と同様。

GtkButton はコレしか使わないなら直接 CSS 指定すればいい。
しかしこういう部品は GtkButton のサブクラスを作ったほうが使い易い。
ので gtype を指定した class を作ってこんな感じにすると便利。

#!/usr/bin/env python3

from gi.repository import Gtk

style = """
MiniButton {
    -GtkButton-default-border : 0;
    -GtkButton-default-outside-border : 0;
    -GtkButton-inner-border: 0;
    -GtkWidget-focus-line-width : 0;
    -GtkWidget-focus-padding : 0;
    padding: 0;
}"""

class MiniButton(Gtk.Button):
    __gtype_name__ = "MiniButton"
    def __init__(self, label):
        Gtk.Button.__init__(self, label=label)
        # css
        provider = Gtk.CssProvider()
        provider.load_from_data(style.encode("utf-8"))
        context = self.get_style_context()
        context.add_provider(provider, Gtk.STYLE_PROVIDER_PRIORITY_USER)
        #self.set_relief(Gtk.ReliefStyle.NONE)

class MiniButtonWin(Gtk.Window):
    def __init__(self):
        Gtk.Window.__init__(self)
        self.connect("delete-event", Gtk.main_quit)
        vbox = Gtk.Box.new(Gtk.Orientation.HORIZONTAL, 0)
        for s in "ABC":
            button = MiniButton(s*10)
            vbox.pack_start(button, False, False, 0)
        self.add(vbox)
        self.show_all()

MiniButtonWin()
Gtk.main()

minibutton

こんなにちっちゃくなりました。
css の指定で Widget のサイズも変わるんだね、これは面白い。

GtkHeaderBar and GStreamer

なんということだ。
GtkHeaderBar を set_titlebar したら GStreamer 再生画面が表示できない。
だから Totem 3.10 も使っていなかったのか、OpenGL の干渉?
やはり Widget を表示できるはずがない部分に描写するのは色々影響が出るよね。

動画プレイヤー(GStreamer フロントエンド)を作る – L’Isola di Niente
筆者が書いた上記に下記を追記すれば解ると思う。
今現在は GNOME 3.10 の人しか試せないけど。

hbar = Gtk.HeaderBar()
hbar.set_show_close_button(True)
self.set_titlebar(hbar)

逃げ道で GtkBox に pack_start なら問題なく GStreamer は使える。

hbar_gst

なんとかなる手段が解るまでしばらくはコレで進めていこう。
ClutterGst なら大丈夫なのかな?
しかし Clutter では Ubuntu の人は Clutter を入れてくれになってしまうのがチト。

Ubuntu 14.04 LTS: Pictures of First Set of Proposed New Icons | Unixmen

Ubuntu 14.04 LTS は GTK+ が 3.10 になり GtkHeaderBar はタイトルバーの下でお茶を濁すみたい。
予想通りだけど本当に魅力の無いディストリになってしまったなぁ、そのうち Mageia にも負けるぞ。
ま、Ubuntu がコレなら pack_start でいいかなと思ったり。

で、どうしても GtkHeaderBar にしたいのは理由があって。

Initiatives/GnomeGoals/HeaderBars – GNOME Wiki!

GNOME は全部 GtkHeaderBar に切り換えるつもりマンマンですし。

gEdit 3.12 Migrates to HIG 3! | woGue

GNOME 3.12 はついに Gedit さえもメニューバーがなくなる。
Totem もゴロッと変わるようだ、やばい浦島太郎になってしまう。

更に今日気が付いたけど Gtk 3.10 以降は GtkUIManager が非推奨になってしまった。
GtkActionGroup, GtkRadioAction, GtkToggleAction も非推奨に。
思いっきりコレらを利用している自アプリは変更せざるをえなくなってしまった。

こんなのは Linux では毎度のことでして。
それを楽しめないフヌケは使うなというスタンスに痺れるZE!

つか覚書ページで上記をお勧めしている部分を全書き換えしなきゃ!
チップスページを書くための実験用と化している我がアプリ達であった。